ニセ捜査2課員ら「新しいお金と交換」 85歳女性、900万円とカードだまし取られる 口座引き出しも

85歳女性が900万円詐欺被害=川越市

 埼玉県警川越署は5日、川越市の無職女性(85)が警察官を装った男らに現金約900万円とキャッシュカード4枚をだまし取られたと発表した。

 同署の調べでは、4日午後0時半ごろから数回、女性方に川越署員と県警捜査2課員を名乗る警察官から電話があり、「詐欺グループを捕まえた」「新しいお金と取り換える必要がある」などと話した。

 同日午後2時50分ごろ、同方を訪れた同署員を名乗る男は女性が自宅で所持していた現金約900万円をだまし取った上、「キャッシュカードも交換する」などと言って女性の隙を見て金融機関のキャッシュカード4枚を盗んだ。男が「現金を戻す」と言って持ち去ったにもかかわらず、戻らなかったことから、不審に思った女性が同日午後7時45分ごろ、同署に届けた。

 盗まれたカードの口座から現金10万円が引き出されていた。同方を訪れた男は年齢30歳ぐらい、身長170センチぐらい。紺色の作業着を着ていたという。

© 株式会社埼玉新聞社