目標は世界!テニス・田畑選手が全国Vを報告 加須「夢・未来応援事業」チャレンジャー すでに海外遠征も

角田守良市長(右)を表敬訪問した田畑遼選手(中央)。左は武正八重子さん=埼玉県加須市役所

 埼玉県加須市の2020年度「夢・未来応援事業」のチャレンジャー、テニスの田畑遼選手(14)が加須市役所を表敬訪問し、角田守良市長に成績を報告した。田畑選手は昨年10月のRSK全国選抜ジュニアテニス大会(岡山市)の13歳以下、今年8月の全国日本ジュニアテニス大会(大阪市)の14歳以下でそれぞれ優勝している。

 田畑選手は北海道出身。両親もテニスプレーヤーで、中学1年生から加須市に居住し、現在は加須西中3年生。市内のむさしの村ローンテニスクラブに所属している。表敬訪問は同クラブのヘッドコーチで日本テニス協会副会長の武正八重子さん(74)、父親の角栄さん(49)と一緒に訪れた。

 8月30日に大阪市で開かれた全日本ジュニア14歳以下決勝では、田畑選手が尾崎奏多選手(ラボキッズジュニア)に6―0、7―5でストレート勝ちした。昨年の13歳以下に続いて、今年も14歳以下で頂点に立った。今夏にはフランスとチェコでの海外遠征も経験し、活躍している。

 角田市長は、優勝カップを手に訪れた田畑選手らを笑顔で迎え、「夢・未来応援事業の時、『武正さんがいるむさしの村で練習したいから加須市に家族で引っ越してきた』と自己紹介したのを思い出す」と感慨深そう。「ぜひ、世界に羽ばたいてください」とエールを送った。

 田畑選手は「自分の持ち味は、フォアで攻めてボレーで決めるスタイル。14歳以下では、最後まで粘れたので優勝できた。世界で戦える選手が目標なので、フランスの大会(シングルス)で準優勝できたのはよかった」と話した。

 武正さんは「田畑君は、むさしの村では練習をプロと一緒にやっている。オールラウンドの選手で、良さはボールに対しての諦めがない気持ち。これからが楽しみ」と紹介していた。

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