WSMVPは新人ペーニャ ALCSMVPとのダブル受賞は史上初の快挙

日本時間11月6日、ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われたワールドシリーズ第6戦でアストロズがフィリーズを4対1で破り、対戦成績を4勝2敗として2017年以来5年ぶり、球団史上2度目のワールドシリーズ制覇が決定。MVPには新人遊撃手のジェレミー・ペーニャが選ばれた。新人がワールドシリーズMVPを受賞するのは史上3人目。ペーニャはリーグ優勝決定シリーズのMVPにも選ばれており、ダブル受賞は史上9人目(新人では2人目)、ア・リーグでは初の快挙となった。

現在25歳のペーニャは今年メジャーデビューしたばかりの新人。ワールドシリーズは全6試合に「2番・遊撃」でスタメン出場し、打率.400(25打数10安打)、1本塁打、3打点、OPS1.023の好成績をマークした。また、ゴールドグラブ賞を受賞した好守を随所に披露。攻守両面で球団史上2度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズの戦いを牽引した。

ペーニャは全6試合でヒットを放ち、第2戦では初回に先制タイムリー二塁打。第4戦からは3試合連続でマルチ安打を記録し、特に第5戦では初回に先制タイムリー、4回表に勝ち越しのソロ本塁打を放つなど、4打数3安打2打点の大活躍を見せた。世界一を決めた第6戦では、6回裏一死1塁の場面でセンター前ヒットを放ち、1・3塁とチャンス拡大。次打者ヨーダン・アルバレスの逆転3ランを呼び込む貴重な一打となった。

同じシーズンにリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズのMVPをダブル受賞した選手は、1979年のウィリー・スタージェル(パイレーツ)、1982年のダレル・ポーター(カージナルス)、1988年のオーレル・ハーシハイザー(ドジャース)、1997年のリバン・ヘルナンデス(マーリンズ)、2008年のコール・ハメルズ(フィリーズ)、2011年のデービッド・フリース(カージナルス)、2014年のマディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、2020年のコリー・シーガー(ドジャース)に次いでペーニャが9人目。このうち新人はヘルナンデスとペーニャの2人だけである。

© MLB Advanced Media, LP.