コロナ対応、大阪で医師ら検証 「救える命救えない」と訴え

大阪府の新型コロナウイルス対応を検証するシンポジウム=6日午後、大阪市

 大阪府の新型コロナ対応を検証するシンポジウムが6日、大阪市で開かれた。医療や介護現場の従事者らが登壇し、3年に及ぶコロナ禍の実情を報告。過酷な労働環境によって「救える命が救えない」と感じていたと訴え、実態に即した施策に改めるよう求めた。

 厚生労働省によると、5日時点の府の累計死者数は6600人を超え、都道府県別で最多。昨年春の流行「第4波」では重症者用の病床が埋まり、自宅療養中の死亡が府内で相次いだ。

 コロナ患者を受け入れている耳原総合病院(堺市)の院長は、直近の「第7波」では「職員の1割が感染した」と述べ、医療と感染対策を両立させる難しさを強調した。

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