[小千谷市長選挙]3新人が立候補、保守分裂の戦いに革新系加わる 11月13日投開票

左から届け出順に宮崎悦男氏、田中淳氏、佐藤隆一氏

 任期満了に伴う新潟県小千谷市の市長選が6日告示され、いずれも無所属新人で、前小千谷市選出県議の宮崎悦男氏(56)、前小千谷市議の田中淳氏(63)、前小千谷市議の佐藤隆一氏(70)の3氏が届け出た。現職の大塚昇一市長(71)が2期目の今期限りで退く中、12年ぶりの選挙戦となる。投開票は13日。

 大塚市政の継承か刷新かを軸に、人口減少対策や産業活性化策、地域医療の強化策などが争点となる。

 宮崎、田中両氏はともに自民党小千谷支部の推薦を受け、保守分裂の戦いとなり、社民党籍を持つ革新系の佐藤氏がこれに加わる。

 大塚市長から後継指名を受けた宮崎氏は、本町商店街で第一声を上げた。産業活性化で税収を確保し「妊娠から出産、育児まで切れ目のない政策をやっていく」と主張。「人生の節目に応じたU・Iターン施策をつくる」と訴えた。

 田中氏は、真人町の旧真人住民センター前で第一声。現市政では「将来像がなかなか見えてこない」と刷新を強調。安心して暮らせるまちに向け、病床確保に努めるとし、「地域医療、高齢者、障害者福祉をしっかり守りたい」と話した。

 佐藤氏は、土川2の自宅兼事務所近くで第一声を上げた。地球温暖化対策への対応について「政治が鈍感だ。強い危機感を持っている」と指摘。また物価高騰が続く現状を挙げ、「市民生活を守ることが一番の課題だ」と述べた。

 5日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は、2万9042人。

◇小千谷市長選立候補者(届け出順)

宮崎 悦男(みやざき・えつお) 56 前県議 無新

田中  淳(たなか・あつし)  63 前市議 無新

佐藤 隆一(さとう・りゅういち)70 前市議 無新

【宮崎氏略歴】会社役員(県議3期、市議1期、青年会議所理事長)東吉谷。日本工学院専門学校卒。

【田中氏略歴】農業(市議4期、議長、市農業委員会委員、建設会社社員)真人町。金沢工大卒。

【佐藤氏略歴】無職(市議3期、生コン会社社員、生協従業員、労組職員)土川2。芝浦工大卒。

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