サッカーワールドカップの関連銘柄、日本に代わりFIFAスポンサー企業が増加傾向の国とは

11月1日(火)に、11月20日(日)~12月18日(日)の日程で中東のカタールで開催されるサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表メンバーが発表されました。32カ国が出場する今大会は新型コロナの影響もあり、代表メンバーも通常の23名から3名多い26名が選出されました。

大方の予想通りの選出となったものの、これまで日本代表のFWとして活躍された大迫勇也選手や前回大会で大活躍された原口元気選手が落選となりました。過去の選出においても三浦知良選手や中村俊輔選手が代表から落選するなど、非情な決断が行われました。

何はともあれ、選出された日本代表のメンバーには過去最高の成績が残せるよう応援しています。


サッカーワールドカップと市場の関係

今回、W杯が開催されるカタールの国土は秋田県よりもやや狭く、人口約280万人の小さな国です。

W杯といえば毎回6月から7月にかけて行われますが、今回は異例の11月開催です。カタールの夏の気温は40℃を超えることがあり、過去には7月に50℃を超えたこともあるようです。このような時期に運動量の多いサッカー大会を行うことは非現実的と見なされ、開催が秋にずれ込みました。11月でも平均最高気温29.6℃、湿度65%超ですが、各スタジアムには冷却装置が完備され、22℃前後をキープできるよう環境を整えているそうです。

日本はグループステージでグループEに入り、強豪国のスペイン、ドイツ、コスタリカと対戦します。ここで勝ち抜けてほしい気持ちはありますが、ひとまず前回のロシア大会でのベスト16を超える成績を収められるのかに注目したいと思います。

以前は、サッカーW杯の開催時は株式市場が閑散になると言われていました。ですが、昨今は売買の自動化が進み、通常通りの売買高になっているように感じます。

サッカーワールドカップの関連銘柄は?

今回のサッカーW杯の放映を、日本で初めてABEMAが予選を含む全64試合を無料生中継することが決定しています。ABEMAはサイバーエージェント(4751)とテレビ朝日(9409)が出資して2015年に設立されました。その他、日本戦をフジテレビ系(4676)が1試合放映する予定です。

ただ、今回のFIFAのスポンサー企業に日本企業は参加していません。変わって中国企業が増加傾向にあります。中国の習近平国家主席が、大のサッカーファンであることサッカー振興にも莫大な投資を行っており、W杯への出場とW杯の開催国となるなどの目標を2050年までに達成すると宣言しています。

しかし、日本代表が決勝トーナメント進出などすれば、関連銘柄も注目されそうです。キリンHD(2503)は、2022年6月に2023年1月から2030年12月までの「日本サッカー協会オフィシャルパートナー」契約に基本合意しました。1978年から40年を超えて日本代表を支えている企業です。

ハブ(3030)は英国風パブ「HUB」を全国各地で運営している会社で、店内の大型テレビでスポーツ中継を映しています。スポーツイベント期間中には利用客が増加する傾向にあります。

米国に目を向けると、コカ・コーラ(KO)社は、FIFAのパートナーとして長い歴史を持つ企業の1つです。同社は、2006年のドイツ大会からトロフィーが各国を巡回する「コカ・コーラ FIFA ワールドカップ トロフィーツアー」を開催し、今回は出場32カ国を含む51カ国を巡り、大会を盛り上げるイベントを開催しました。

グローバルで電子決済ネットワークを展開するビザ(V)はFIFAスポンサーになったのは2007年からで、現在、2022年までの契約が公表しています。ブランドロゴを試合で掲出するだけでなく、関係金融機関では、FIFAワールドカップカタール2022公式記念コインの販売なども行っています。


私は少年サッカーの審判を数年経験し、サッカーの魅力に引き込まれました。世界最高峰の戦いを観戦出来る事が今から楽しみです。

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