メッツからFAのディアス 救援投手史上最高額の大型契約で残留へ

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツは自軍からFAとなった守護神エドウィン・ディアスと5年1億200万ドルの大型契約で合意に達したようだ。契約期間の3年目となる2025年シーズン終了後にオプトアウトできる権利、全球団に対するトレード拒否権が含まれるほか、2028年の契約は年俸2000万ドルの球団オプションになっているという。この契約はアロルディス・チャップマンがヤンキースと結んだ5年8600万ドルを大幅に上回り、リリーフ投手としては史上最高額となった。

現在28歳のディアスは今季61試合に登板して62イニングを投げ、3勝1敗32セーブ、4ホールド、防御率1.31、118奪三振の好成績をマーク。101勝を挙げたメッツの守護神として君臨し、自身2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、マウンドに上がる際の登場曲も大きな話題となった。今季の奪三振率17.13はシーズン30イニング以上の投手としては2014年のチャップマン(奪三振率17.67)に次ぐ史上2番目の数字である。

メッツはディアスと他球団の交渉が解禁される前に大型契約で合意する形となったが、ビリー・エプラーGMはディアスとブランドン・ニモとの再契約を今オフの最優先事項に挙げており、その言葉通りの動きを見せた。オプトアウトの権利を持つジェイコブ・デグロムの動向も気になるところだが、次は正中堅手のニモとの再契約交渉に注力していくとみられる。

プエルトリコ出身のディアスは2012年6月にマリナーズと契約し、2016年6月にメジャーデビュー。2018年にはシーズン57セーブを記録し、その年のオフにジェイ・ブルース、アンソニー・スウォーザック、ガーソン・バティースタ、ジャレッド・ケルニック、ジャスティン・ダンとのトレードでロビンソン・カノーとともにメッツに加入した。弟のアレクシスは今季レッズでメジャーデビュー。「キャリアのどこかで弟と同じチームでプレーできれば嬉しい」と話したこともあるディアスだが、引き続きメッツでクローザーを務めることになった。

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