
島津製作所の山本靖則社長は7日、子会社島津メディカルシステムズ(大阪市)の技術者による不正行為について「医療機関や患者さまなど関係者に多大なご迷惑をおかけしおわびする」と陳謝した。不正は今年8月以降、熊本県内の五つの医療機関で発覚。エックス線撮影装置の保守点検時に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装い有償で部品交換していた。
山本氏は島津製の2022年9月中間連結決算発表で記者会見を開き、「(不正により)間違いなく医用機器事業部の業績にマイナス影響が出ている」と語った。発覚を受け9月に設置した外部調査委員会について、結果報告時期は見通せないと話した。