無人機供与、2年前から極秘交渉 イラン、弾道ミサイルも協議

ウクライナ東部ハリコフ州クピャンスク付近で、墜落したイラン製ドローンのものとされる残骸(ウクライナ軍提供・AP=共同)

 【テヘラン共同】中東イランがロシアに攻撃用無人機(ドローン)を供与した問題で、供与に向けた両国間の極秘交渉は2020年末に始まり約半年で合意に至ったことが7日、分かった。イラン外交筋と革命防衛隊関係者が明らかにした。機体は21年夏に初納入された。交渉の詳細が判明したのは初めて。ロシアはイラン製弾道ミサイルにも高い関心を示し、現在も売却交渉が継続中という。

 ロシアは侵攻前の21年春に部隊を集結。交渉はその数カ月前に始まったことになり、兵器の海外調達を進めていた可能性がある。イランは核問題で米欧と対立、ロシアと軍事分野で急速に連携を深めた実態が分かった。

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