事務所使用制限仮命令で意見聴取 池田組組長襲撃 組側いずれも欠席

県警本部に設けられた意見聴取の会場

 岡山市で指定暴力団池田組の男性組長(77)が襲撃された事件などで、岡山県警が同組と特定抗争指定暴力団山口組系の組事務所など計4カ所の使用を制限する仮命令を出したことに対し、県公安委員会は7日、暴力団対策法に基づき事件に関係する3組織からの意見聴取の場を設けた。組側はいずれも出席しなかった。

 県警本部で池田組、事件の容疑者が所属する山口組系の妹尾組、南進会それぞれに聴取の場を設定。組関係者は現れず、30分以上過ぎた時点で欠席と判断された。県公安委は再度聴取の場を設け、本命令を出すか決める。

 池田組を巡っては10月26日、同市の理髪店で男性組長が襲われたほか、同日夜には組長が住むマンション駐車場で発砲事件が発生し、いずれも妹尾組幹部の男2人が逮捕された。5月には市内の池田組関連施設に車を突っ込ませたとして南進会組員の男が摘発されており、県警は池田組と山口組傘下組織が抗争状態にあると認定。抗争激化防止のため、今月11日までの仮命令を出した。

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