秦野市寺山の手打ちそば店「石庄庵」の庭先で「十月桜」が今年も淡い紅色の花を可憐(かれん)に咲かせて見頃を迎えている。
年に2度花を咲かせる十月桜は、店主の石井貞男さんが桜の名所を作ろうと十数年前から植栽。今では秋の風物詩の一つとして来店客が待ちわびるほど。
今年も順調に咲いた花々に「近くで見ると小さくて本当にかわいらしい。暗いニュースが続くけれど、色づき始めた紅葉と合わせて楽しんでもらえたら」と頬を緩めた石井さん。
来年2月ごろには再び花を咲かせ、3月初旬に咲く「春めき桜」などとともに再び里山を彩る様子が見られる。