観光客の誘客につなげようと、美作市の湯郷温泉街とJR岡山駅を結ぶ無料直行便のバス運行が7日、始まった。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた観光地の再生を支援する観光庁の事業採択を受け、美作市の観光バス会社2社が実証実験として実施。来年2月まで毎日1往復して利用を定着させ、本格運行への移行を目指す。
直行便は午前11時、湯郷温泉観光案内所前（美作市湯郷）を出発し、約1時間半かけて岡山駅西口へ。駅西口は午後2時に出発し、3時半ごろ観光案内所前に到着する。初日は観光案内所から16人、駅西口から14人が乗車した。
この日、観光案内所前で温泉街関係者ら12人が集まって出発式。湯郷温泉観光協会の安東大志会長が「観光客にとってより便利になる。受け入れる側としても湯郷を楽しんでもらえるよう努力したい」と述べた。
期間は2月19日までで、12月30日～1月3日は運休。利用は各旅館やホテルに申し込む。問い合わせは観光案内所（0868―72―0374）。
2社は12日から2月19日まで土日曜に市内観光地をボランティアガイドの案内で巡るバスも無料運行する。
