小中学校8校から6校体制へ 寒川町教委が地域懇談会開催 人口増加も少子化進行

寒川町役場

 寒川町教育委員会は11月下旬から12月上旬にかけて、町立小中学校8校(小学校5校、中学校3校)の再配置へ向けた地域懇談会2回を開催する。少子化の進展や将来的な人口減少を踏まえ、現行の8校から6校体制への適正化を検討。小学校4校、中学校2校を基本に四つの配置パターンを示し、将来の学校づくりについて話し合う。

 町教委は今年6月、町立小・中学校適正化等基本方針を策定。クラス数や人数(小学校各学年2学級以上、中学3学級以上)、通学の距離(小学校片道おおむね2キロメートル以内、中学校おおむね3キロメートル以内)といった方針に基づき、小中学校の再配置について4パターンに絞り込んだ。

 町の人口は増加傾向をたどっているが、少子化の進行で将来的に子どもの数が減るのは必至。町立小、中学校の児童、生徒数は2021年度、それぞれ2576人、1260人だが、今後20年で児童数は20%減少、生徒数は18%減少する見通しになっている。

 町立小中学校を巡っては、町内の公共施設を対象に21年に策定された再編計画で、小中学校6校への再編が適正との考えが示された。

© 株式会社神奈川新聞社