目指すは「沖縄の星」中日・仲地投手誕生 ドラ1指名「1年目から活躍」誓う

 中日からドラフト1位指名された沖縄大の仲地礼亜(れいあ)投手(21)は7日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルで球団との入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5千万円、年俸1600万円で合意した。交渉後に記者会見した仲地は「1年目からしっかり活躍し、長くやっていければと思う」と意気込みを語った。

 仲地は、前日に父に散髪してもらったという新しい髪型と紺色のスーツ姿で交渉に臨んだ。交渉する部屋へ1人で入り、松永幸男スカウト部長に話しかけられると、笑顔を浮かべリラックスする姿もあった。約1時間の交渉後、会見の冒頭で仮契約の合意が報告された。

 仲地は開口一番、「仮契約をして少しずつ実感が出てきた。これからしっかりやっていかないといけない」と述べた。県内大学から初のドラフト指名選手となり、「ほかの大学生などの目標になれるようにやっていきたい」と気も引き締めていた。

 担当の三瀬幸司スカウトは「球が速く変化球が多彩で、コントロールも良い。必要な要素がそろっている。エースとして後ろ姿でチームを支えるピッチャーになってほしい」と期待した。会見に同席した沖縄大の大城貴之監督は「対応力に長(た)けるピッチャー。ぜひ勝てる投手になってほしい」と教え子の巣立ちに目を細めた。

 仲地は177センチ、83キロの右投げ右打ち。最速151キロの直球と縦に落ちるスライダーが持ち味。大学野球について「県外に出るのが一番良い」としつつも、昨年の全日本大学野球選手権大会で好投するなどし、沖縄を拠点にプロへの道を切り開いた。会見では色紙に「沖縄の星」としたため、まっすぐ前を向いた。

 (金良孝矢)

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