夏賞与2年ぶり増、平均38万円 実質賃金は6カ月連続で減

厚生労働省

 厚生労働省が8日発表した2022年夏季賞与の集計結果によると、6~8月に賞与を支給した事業所(従業員5人以上)の1人当たり平均額は、昨夏に比べて2.4%増の38万9331円となり、2年ぶりに増加した。

 一方、同日発表の9月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価上昇を加味した実質賃金は前年同月比1.3%減で、6カ月連続のマイナスとなった。基本給や残業代などを合わせた現金給与総額(名目賃金)は2.1%プラスで、物価高に賃金の伸びが追い付かない状況が続いている。

 夏季賞与の増加について厚労省は「経済社会活動が回復する中で、プラスの業種が目立った」としている。

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