国文祭・芸文祭実行委発足 長崎県で2025年開催「地域活性化に寄与を」

本年度の事業計画などを決めた県実行委第1回総会=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 2025年秋に長崎県で開催される国民文化祭(国文祭)と全国障害者芸術・文化祭(芸文祭)の準備や運営について、官民が一体となって検討する県実行委員会の設立総会と第1回総会が7日、長崎市内のホテルで開かれた。実行委会長に選出された大石賢吾知事は「本県の特色を生かし、文化の発展や地域の活性化に大きく寄与する文化祭をつくっていきたい」と述べ、全県挙げて両文化祭の盛り上げを図るよう関係者に協力を求めた。
 両文化祭は本県初開催。実行委は県、市町、文化芸術や障害者団体、観光、交通機関、メディアなどの関係者約100人で構成する。
 設立総会では、▽文化芸術資源の磨き上げによる交流人口の拡大▽平和や国際交流の意義の発信▽文化芸術活動への若者の参画、ふるさと愛着の醸成-という三つの方向性を確認。具体的な事業については、天皇、皇后両陛下が出席される開会式では県の文化や歴史を音楽やダンスなどで表現。市町が文化団体と連携して全国規模の発表会や公演、展覧会を開くほか、地域の特色を生かしたイベントも開催する。
 設立総会に続く第1回総会では、(1)歴史をひもとき、未来へつなぐ海外交流(2)文化芸術によるまちづくりなど六つの柱からなる基本方針を承認。本年度は開催機運の醸成を図るため、親しみやすい愛称やキャッチフレーズの募集を12月から始めることなどを決めた。


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