ヤンキース・リゾがオプトアウト権行使でFAに セベリーノは残留

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、ヤンキースのアンソニー・リゾはオプトアウトの権利を行使してFA市場に出ることを決めたようだ。リゾは2021年シーズン途中にカブスからヤンキースへトレードされ、シーズン終了後に2年3200万ドルでヤンキースと再契約。2022年シーズン終了後にオプトアウトできる条項が盛り込まれており、1年1600万ドル分の契約を破棄してFAになることを選択した。アーロン・ジャッジとリゾがFAとなったヤンキースは打線の補強が急務となる。

現在33歳のリゾは、初めてヤンキースでフルシーズンを過ごした今季、130試合に出場して打率.224、32本塁打、75打点、6盗塁、OPS.818を記録。過去2シーズンはOPSが7割台にとどまっていたが、5年ぶりにシーズン30本塁打をクリアし、OPSも8割台に乗せた。32本塁打は62本塁打のジャッジに次ぐチーム2位、75打点は131打点のジャッジ、78打点のジャンカルロ・スタントン、76打点のグレイバー・トーレスに次ぐチーム4位の数字。ただし、過去にゴールドグラブ賞を4度受賞している一塁の守備では、DRSが-3、OAAも-2と精彩を欠いた。

ヤンキースは強打者が次々にFAとなる一方で、先発右腕ルイス・セベリーノの年俸1500万ドルの来季オプションを行使することを決定。自己最多の19勝を挙げた2018年以来4年ぶりに100イニング以上(102イニング)を投げ、19先発で7勝3敗、防御率3.18、112奪三振をマークした28歳の右腕の残留が決まった。これでゲリット・コール、ネスター・コルテス、セベリーノ、フランキー・モンタスと先発ローテーション5枠のうち4枠は確定。現有戦力ではドミンゴ・ヘルマンとクラーク・シュミットが先発5番手の候補となるが、今季チーム最多の14勝を挙げたジェイムソン・タイオンがFAとなっており、打線の補強と並行して先発投手の獲得に動く可能性もありそうだ。

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