太平洋側は晴れ 皆既月食の観測条件良い 週末は天気大きく崩れる 日曜日は北日本中心に荒天

 関東から西の各地は、今夜にかけても晴れる所が多い見込み。今夜のはじめごろには、月全体が地球の影に入る「皆既月食」が起こるが、良い条件のもとで観測できる地域が多そうだ。一方、北陸から北の日本海側は、夕方にかけて急な雨や雷雨に注意が必要となる。

関東以西 10月下旬並み

 8日(火)昼前は、関東から西は晴れている所が多く、昼過ぎにかけては気温が20℃を超えて過ごしやすい見込み。この方面は今夜にかけても晴れるが、日没を迎えるとさすがに内陸を中心に気温が下がる点には注意が必要だ。

月食中の月の位置 8日(火)東京の星空 出典=国立天文台HP

 北陸から北の日本海側は、上空の寒気や湿った空気の影響で、大気の状態が不安定となっている。夕方にかけて雨の降る所が多く、北陸や東北の日本海側で雷を伴う所がありそうだ。天気の急な変化、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要となる。日本海側は今夜も雲が多いが、沿岸部は雲のすき間から月が顔を出す地域がありそうだ。

週末は下り坂 荒れるおそれ

 あす9日(水)は日本海側でも次第に晴れ間が多くなり、午後は全国的に晴れる見込み。東海から西は20℃を超えて、快適な陽気が続きそうだ。その後、11日(金)にかけても晴れる地域が多いが、10日(木)は北陸や東北の日本海側で一時的に天気が崩れる見通し。

 土曜日の午前中は東日本や東北の太平洋側を中心にまだ晴れるが、午後は次第に雲の広がる地域が多く、全国的に次第に南寄りの風が強まる見込み。日曜日は発達する低気圧がや前線の影響で、北~西日本にかけて雨・風ともに強まり、雨を境に気温が急に下がる見通し。週明け月曜日は、北海道や東北北部の平地でも雪の降る所がありそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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