参院選1票の格差「合憲」5件目 最大3.03倍に高裁岡山支部

参院選の「1票の格差」訴訟の判決が言い渡された、広島高裁岡山支部の法廷(代表撮影)

 「1票の格差」が最大3.03倍だった7月の参院選は、憲法が求める投票価値の平等に反するとして、岡山県の有権者が岡山選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、広島高裁岡山支部(河田泰常裁判長)は8日、「違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態ではなかった」として「合憲」と判断、無効請求を棄却した。全国14の高裁・高裁支部に起こされた訴訟16件のうち11件目の判決で、合憲判断は5件目。

 各地の判決では、仙台高裁が今月1日に「違憲」と判断。「違憲状態」が札幌、東京、大阪、広島、宮崎の5件、「合憲」が名古屋、松江、岡山、高松、那覇の5件となった。

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