月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が8日夜、約1年6カ月ぶりに観測された。
皆既月食は太陽、地球、月が一直線に並んで起きる天体ショー。宇都宮市内でも午後6時過ぎから食の始まりが見られ、皆既食となった同7時16分には赤銅色に覆われた。県日光自然博物館などによると、国内で観測される皆既月食は2021年5月26日以来。同時に天王星が月の陰に隠れる「惑星食」も442年ぶりにあった。
この日は同市西川田町の県子ども総合科学館などで鑑賞会が開かれ、壬生町睦小4年中村風雅(なかむらふうが)君(9)と壬生東小4年渡辺健太(わたなべけんた)君(9)は「月の色が神秘的。感動した」と声を弾ませていた。