<レスリング>フランスとドイツの選手が参加し、茨城・神栖市で全日本女子合宿

 

 新型コロナウイルスの水際対策緩和を受け、フランスドイツから選手を迎え、11月7日から茨城・神栖市の「かみす防災センター」で全日本女子チームの合宿がスタート。世界のグランドスラムを達成した須﨑優衣(キッツ)や東京オリンピック金メダリストの川井友香子(サントリービバレッジソリューション)ら約25選手が参加し、12日まで練習する。

▲フランスとドイツから選手が参加。全日本チームとして約4年半ぶりとなる“国際合宿”がスタート

 昨年の東京オリンピックの前には、米国などいくつかの国が日本国内に定めたホストタウンで事前合宿しているが、全日本チームとして他国の選手を招聘して練習するのは、2018年5月に富山・高岡市で行われた女子合宿にポーランドの7選手が参加して以来、約4年半ぶり。

 日本協会としては、2019年11月に和歌山市で日韓高校選抜交流競技会が行われて以来となる。

 今回は、強化戦略プランに基づく2024年パリ・オリンピックに向けた全日本合宿であり、重量級強化の一貫として、重量級選手に特化して招聘。フランスから今年の世界選手権65kg級3位のクンバ・ラロック(カデット=現U17、ジュニア=現U20、U23の世界選手権を制覇)、ドイツから世界選手権代表のフランシー・ラデルトと男性コーチ1人の計3人が参加した。

 神栖市(旧神栖町)は茨城県の南端に位置し、Jリーグ・鹿嶋アントラーズのホームタウンのひとつ。隣接する鹿嶋市とともに鹿島臨海工業地帯を形成して栄えている。サッカー合宿が多く行われ、Jリーガーも多く生まれている。

 レスリングの合宿は初めて。市では9日(水)と10日(木)の2日間、練習を公開し、地元の人たちに世界トップレベルのレスリングを紹介する予定。

▲来日したのは、ともに今年の世界選手権代表選手。日本のレスリングを学ぶ

 

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