イタリア、古代青銅像20体発見 温泉地の泥の中から、金貨も

温泉地の泥の中から見つかったブロンズ像=イタリア・トスカーナ州サンカシアーノデイバーニ(イタリア文化省提供・AP=共同)

 【ローマ共同】イタリア中部トスカーナ州サンカシアーノデイバーニで、紀元前2世紀から紀元後1世紀ごろのものとみられるブロンズ像20体以上と金や銀、銅製の硬貨約5千枚が見つかった。イタリア文化省が8日発表した。

 像は、ギリシャ神話に登場する女神ヒュギエイアや太陽神アポロンをかたどっているという。サンジュリアーノ文化相は「イタリアという国が比類なき無限の宝庫であることを再確認する異例の発見だ」と述べた。

 エトルリアから古代ローマ文化への移行期のものとみられ、今年10月に温泉地の泥の中から見つかった。シエナ外国人大学などが2019年から発掘作業を行っていた。

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