「江ノ電」が大吟醸一合缶に、JR「はやぶさ」がマッサージチェアに 相次ぐコラボ

5種の車両をデザインした「小田急×日本酒ICHI-GO-CAN」(ニュースリリースより)

鉄道会社とのコラボ商品が相次いで誕生している。小田急グループは、日本酒ブランド「ICHI-GO-CAN」を展開するAgnavi(神奈川県茅ヶ崎市)とコラボし、小田急電鉄<9007>の特急ロマンスカーなど5種の車両をデザインした日本酒の一合缶「小田急×日本酒ICHI-GO-CAN」を発売する。

JR東日本<9020>は、健康機器販売のボディワークサービス(東京都豊島区)とコラボし、東北、北海道新幹線の車両「はやぶさ」をデザインしたマッサージチェア「あんま王4(はやぶさモデル)」を発売した。

沿線や車両の魅力を鉄道ファンに届けようとの試みで、いずれも数量を限定しての販売だ。撮り鉄(列車の写真撮影を趣味とする鉄道ファン)や、乗り鉄(列車に乗ることを趣味にする鉄道ファン)に次ぐ新たなファン層の開拓につながるだろうか。

車両デザイン缶1万4000個を販売

「小田急×日本酒ICHI-GO-CAN」は、神奈川県内にある五つの酒蔵の協力を得て商品化したもので、泉橋酒造(神奈川県海老名市)の純米吟醸酒「いづみ橋」の一合缶のラベルには特急ロマンスカーを、黄金井酒造(神奈川県厚木市)の純米大吟醸酒「盛升」のラベルには小田急電鉄の通勤車両5000形をそれぞれ用いた。

このほか、江ノ島電鉄の300形は、熊澤酒造(神奈川県茅ヶ崎市)の純米吟醸酒「湘南」のラベルに、箱根登山鉄道の3000形(アレグラ号)は、井上酒造(神奈川県大井町)の純米吟醸酒「箱根山」のラベルに、大山観光電鉄の大山ケーブルカーは、吉川醸造(神奈川県伊勢原市)の「菊勇」のラベルに採用した。

5種合わせて1万4000個を製造し、12月10日からスーパーマーケットOdakyu OXで、2023年1月下旬には小田急百貨店新宿店などで販売する。

12月17日には商品発売記念として、神奈川県海老名市の2343 DEPARTMENTで、泉橋酒造の社員が日本酒の楽しみ方などを伝えるディナーイベント「小田急×日本酒ICHI-GO-CANスペシャルディナー」を開催する。

さらにAgnaviは11月10日から30日まで、購入型クラウドファンディングを実施し、応募者には返礼品として「小田急×日本酒ICHI-GO-CAN」などを送る。

鉄道開業150年を記念で150台を販売

JR東日本とボディワークサービスは11月1日からを通販サイトのJRE MALLで、「あんま王4(はやぶさモデル)」の販売を始めた。鉄道開業150年を記念して、150台のみ販売する。

また11月中旬以降からは、新青森駅、大宮駅、上野駅、新潟駅など、関東、東北、新潟エリアの19の新幹線駅待合室に「あんま王4(はやぶさモデル)」を設置し、乗降客に使用してもらう。

「あんま王4(はやぶさモデル)」は、既存の「あんま王4」に、「はやぶさ」の特徴的なカラーリングが映えるようにデザインし、同時に「あんま王4」としても、違和感のない自然なカラーリングに仕上げた。

あんま王4(はやぶさモデル)

文:M&A Online編集部

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