文殊山の自然を生かしキャンプ場オープン 福井市の登山口近く、樹木に囲まれた非日常的空間

11月11日にオープンするキャンプ場=福井県福井市大村町

 文殊山の自然を生かしたキャンプ場「知恵の神様のいるキャンプ場」が11月11日、福井県福井市大村町の登山口近くにオープンする。地元の建築板金・造園業「KAIDO」が地域活性化事業として取り組んだ。森の中でキャンプやバーベキューが楽しめる。

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 社長の海道亮さん(37)や専務で兄の雄さん(39)、アウトドア事業部長の前側奉文さん(35)が、文殊山の自然を生かして人を呼び込もうと新規事業を検討し、キャンプ場づくりに着手した。

 約8千平方メートルの土地を地主から借り受け、木を伐採してサイトを整備し、通路を造成した。キャンプ、バーベキューともに最大5組が同時に使える。樹木に囲まれ山の斜面を生かしたキャンプサイトは「設備がそろった一般的なキャンプ場とは違い、サバイバルキャンプの雰囲気」と前側さん。慣れたベテランキャンパーを想定し、亮さんは「自然の中で非日常的な空間を体験してほしい」という。

 施設名は、文殊山の本堂に祭られている文殊菩薩が「知恵の象徴」として知られていることにちなんだ。トイレと駐車場(50台程度)もあり、今後はシャワーや露天風呂の整備を検討しているという。

 利用料金はキャンプが1人1泊2千円(午前8時~翌日午後5時)、日帰りバーベキューが1人500円(午前8時~午後8時)。バーベキューコンロやテントなどの用具は持ち込み。予約制で同社ホームページのフォームから。問い合わせは同社=電話0776-97-8852。

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