アストロズ ベイカー監督、クリックGMとそれぞれ1年契約の方針

監督として自身初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズのダスティ・ベイカー監督が来季も続投することが確実となった。ベイカー自身がメジャーリーグ公式サイトに語ったところによると、契約延長に向けてアストロズとの話し合いを行っているという。現在73歳のベイカーにとって、来季はアストロズで4年目、メジャーの監督として26年目のシーズンとなる。「USAトゥデイ」によると、アストロズはベイカーだけでなく、ジェームス・クリックGMとも1年契約を結ぶ方針を固めているようだ。

アストロズのジム・クレイン・オーナーはメジャーリーグ公式サイトに対して「まだ何も決まっていない」と伝えたものの、今季限りで契約満了となるベイカー、クリックとそれぞれ1年契約を結ぶ方針であることを「USAトゥデイ」が伝えている。クリックはアストロズがサイン盗み問題に揺れるなかでGMに就任し、人心掌握に長け、経験豊富なベイカーを監督に招聘。ベイカー就任後、アストロズは3年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出し、リーグ優勝2度、ワールドシリーズ制覇1度という素晴らしい結果を残してきた。

監督として自身初のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、アメリカ4大スポーツ史上最高齢の優勝監督となったベイカーだが、「私は常に、もし1つ勝てば2つ目を目指したいと言ってきた。有言実行でありたいと思っている」と引き続きアストロズを率いることに意欲を示している。監督通算2000勝を突破し、初のチャンピオン・リングも手にして、将来のアメリカ野球殿堂入りを確実なものとしているにもかかわらず、野球への情熱は失われていないのだ。

クレインは「彼は我々をゴミ箱のなかから救い出してくれた。我々をあるべき場所へと導いてくれたんだ。ダスティの手腕には非常に満足している。1年を通して素晴らしい仕事をしてくれた。選手たちも彼のことが大好きだし、彼のキャリアは本当に素晴らしい」とベイカーを絶賛。続投の障壁となるものは何もないと言っても過言ではないだろう。

なお、アストロズは日本時間11月10日にミニッツメイド・パークで記者会見を予定しており、そこでベイカーの続投が正式に発表されるとみられている。

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