日銀が9日公表した10月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行と信用金庫を合わせた月中平均の貸出残高は前年同月比2.7%増の593兆841億円と、2000年1月の集計開始以降で最大を更新した。2カ月連続の更新となる。
エネルギーや原材料価格の高騰を背景に当面の運転資金を確保する動きが広がった。不動産投資の活況や、コロナ禍からの経済再開が進んだことも資金需要を高めた。
国内銀行は3.0%増の516兆3286億円だった。このうち大手銀などの「都銀等」は3.1%増の237兆1191億円。地方銀行と第二地方銀行の合計は2.8%増の279兆2095億円だった。