「日本のスター外野手」 MLB公式サイトがオリックス・吉田を特集

日本時間11月9日、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は「日本のスター選手・ヨシダがメジャーリーグへ移籍する可能性がある」と題し、オリックスバファローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を希望している吉田正尚の特集記事を公開した。モロシ記者は、吉田について「過去2シーズン、日本プロ野球のパシフィック・リーグで最高のOPSを記録している」と紹介。日本球界有数の好打者の動向は海を越えたアメリカでも注目されているようだ。

モロシ記者はまず、吉田が現在29歳であること、日本シリーズでサヨナラ本塁打を放つなど今季オリックスを26年ぶりの日本一に導いたことなどを紹介。吉田はプロ7年目の今季、119試合に出場して打率.335、21本塁打、88打点、4盗塁、出塁率.447、長打率.561、OPS1.008の好成績をマークした。41三振に対して80四球を記録するなど、卓越したバットコントロールや成熟した打撃アプローチも健在。少なくとも打撃面においてはメジャーでも十分に通用する可能性があるだけの実力を持っている。

そんな吉田について、モロシ記者は「ヨシダが日本プロ野球で証明すべきことはほとんど残されていない」と言及。「関係者によると、バファローズはヨシダのメジャー移籍を容認する方向に傾いており、2週間以内に正式発表があるようだ」と続けた。さらに「ヨシダは国際FA権を得るための登録日数を満たしておらず、ポスティング制度による移籍のみ可能。メジャーリーグ各球団はヨシダと30日間交渉できる」と詳細を付け加えた。

モロシ記者によると、ヤンキースが吉田の獲得に動く可能性があるという。「レフトで堅実な守備を見せるヨシダは、上位打線の補強を必要とするヤンキースがアーロン・ジャッジと再契約する、しないにかかわらず、チームのロースターにフィットする可能性がある」とモロシ記者。アンソニー・リゾがFAとなり、左打ちの強打者がいなくなったヤンキースは、モロシ記者の予想通りに吉田の獲得に動くことになるのだろうか。

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