442年ぶりの天体ショー 仙台市天文台の観察会で親子連れなどが夜空を見上げる

8日夜、宮城県でも442年ぶりとなる皆既月食と惑星食を一緒に見ることができました。仙台市天文台では、多くの人が夜空を見上げ歓声を上げていました。

8日夜、仙台市天文台には月全体が地球の影に完全に覆われる皆既月食と、月によって天王星が隠れる天王星食が一緒に観られることから、多くの親子連れや天文ファンが集まりました。

皆既月食と惑星食が重なるのは1580年、安土桃山時代の土星食にまでさかのぼります。

月は8日午後6時9分ごろから欠け始め、午後7時16分から約1時間半にわたって地球の影に完全に覆われる皆既月食となり、神秘的な赤銅色に染まりました。

皆既月食が終わった直後に起こったのは、月に天王星が隠れる天王星食です。訪れた人は夜空を見上げ、歓声を上げていました。

「すごくうれしいし、こういう経験ができていいなって思ってます」「なかなかこういう機会も無いので、改めて地気球のすごさというか、宇宙はすごいなと思いました」

宮城県名取市在住で、趣味が天体観測の長信弘さんです。
小学生の頃に天体望遠鏡を初めて手にして以来、50年以上天体ショーを撮影してきました。

小さな光の天王星が、月の輪郭に接し隠れるまではわずか15秒ほど。
その瞬間を撮り逃さないよう仲間と共にカメラを調整し、一生に一度のチャンスに備えます。

長さんが撮影した映像です。天王星が月に隠れる瞬間を、鮮明な映像で見事に捉えました。

長信弘さん「とにかく晴れたのが何といっても良かったですね。出来栄えも良かったのではないかなと思います」

次に皆既月食と惑星食が重なるのは322年後ということもあり、普段は天体に興味が無いという長さんの妻、登美江さんも映像や写真に見入っていました。

長信弘さん「約300年見られない」
妻の登美江さん「頑張って長生きして」
長信弘さん「300年?誰が生きるの?」

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