いじめで自殺未遂 元児童の訴え棄却 広島地裁

小学校でいじめられ自殺未遂に至ったとして、当時の児童が広島市に損害賠償を求めた裁判で、広島地裁は原告の訴えを棄却しました。

訴状によりますと、当時広島市の小学校に通っていた児童は、4年生になった2015年から2017年にかけて同級生からいじめを受け不登校となり、自殺未遂に至ったとして市と同級生の両親に対しあわせて550万円の損害賠償を求めていました。

同級生の両親とは先月和解が成立しましたが、広島市は応じていませんでした。

広島地裁は判決でいじめの一部を認定した一方、大半の裏付け不足を指摘し、広島市については「不十分・不合理な対応があったということはできない」としました。

原告代理人・竹口真輔弁護士「学校の教育環境がこれからも変わらない可能性が非常に高い。このままでよいのかという思いがある」

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