深田恭子が「A2Z」で2年ぶりに連ドラ主演。AからZの26のアルファベットに散りばめられた大人のラブストーリー

Amazon Prime Videoは2023年2月上旬から、深田恭子主演のAmazon Originalドラマ「A2Z(エイ・トゥ・ズィ)」(全10話)を独占配信する。

「A2Z」の原作は、2000年に第52回読売文学賞を受賞した山田詠美氏の同名小説。30代女性の恋愛、夫婦の関係、仕事の葛藤をA~Zまでの26文字のアルファベットを巡る形でおくる、知的でスタイリッシュな大人のラブストーリー。連続ドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系)以来、約2年ぶりに主演を務める深田が、年下の男性と出会い、再び恋を知っていく主人公をあでやかに演じる。

監督は、連続ドラマ「素顔のままで」「101回目のプロポーズ」(ともにフジテレビ系)や、映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(21年)の光野道夫氏。美しい映像と音楽を絶妙なバランスで掛け合わせる演出に定評がある光野氏と、深田が作り出す、夏美の繊細な感情表現に注目だ。

澤野夏美(深田)は、老舗大手出版社に勤める文芸編集者。8年前に同業他社の森下一浩と結婚したが、旧姓の澤野を通名にしている。夏美と一浩の間には子どもはおらず、互いにわが道を行く編集者で、仕事はライバル関係。仕事場で会う時は「森下」「澤野」と呼び捨てにする、風変わりだがお似合いの夫婦だ。

仕事もプライベートもすべて順調に思えたが、ある夜、夏美は一浩から1年以上付き合っている女性がいると告白される。夏美は、一浩の告白に怒りや嫉妬よりも寂しさを感じる。心に穴が開いてしまった夏美だが、若い郵便局員の成生と出会い、恋に落ちる。

深田は演じる夏美について、「こだわりの強い女性で、とても変わった夫婦関係を送っている時に、若い年下彼氏ができて…。きっと、ご覧になる方はハラハラしてしまうんじゃないかと思います」と見どころを挙げ、「今作はとてもすてきな文学的なセリフが多く、毎回台本を読む度に『こんなところでこんな言葉出る!?』と思うほど、面白く新鮮な世界観でした」と撮影を振り返る。そして、「このドラマでたくさんの刺激や、丁寧に紡がれたすてきな言葉の数々、そして非現実的な余韻を存分にご堪能ください。本作ならではの刺激的な世界を楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを寄せる。

原作の山田氏は「古今東西、途絶えることなく描かれて来た人間関係、それが、恋。甘苦しい幸せと喪失の予感を常に併せ持ち、時には喜劇も悲劇も巻き起こしてしまう魔物のような魅力があります。もしかしたら世間的にはインモラルと捉えられてしまうかもしれない、恋物語の中にはしかし、まさに『選ばれし者の恍惚(こうこつ)と不安』が優しくたゆたっているのです。その言葉にふさわしい出演者の皆さんのおかげで、いとおしい大人のドラマに仕上げていただきました」とコメント。

ドラマを手掛ける栗原美和子プロデューサーは「数年前に原作を読んだ時に、なんておしゃれで、かつ高尚な世界観なんだろう…とほれました。その小説を映像化させていただいたわけですが、私は『アロマドラマ』と名付けています。お部屋に漂うアロマの香のようなヒーリング効果のあるドラマという意味です。美しい映像と音楽でつづるアンニュイな世界観を、シャンパンやワインを飲みながら堪能していただきたいです」とアピール。一方で、「文学的で知的な会話が繰り広げられるので、言葉一つ一つの中に込められた哲学を、じっくりと味わってもいただきたいのです」ともう一つの楽しみ方も語る。

さらに、深田に関しては「これまでに見たことのない魅力がさく裂しています。驚異の40歳(撮影時は39歳)の美しさとかわいさが、ヒーリング効果を際立たせてくれています。大人の女性が2人の男性の間で揺れ動く、甘くてほろ苦い物語を演じ切ってくださいました」と絶賛し、「ラストの2シーンを楽しみに、全10話を堪能していただけるとうれしいです」と呼び掛けている。

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