秋が深まり、紅葉が見ごろを迎えています。「映える写真」を撮るためのポイントは? RCCウェザーセンター・末川徹 気象予報士の取材です。
【写真を見る】深まる秋 見ごろの紅葉 「映える写真」どう撮る?
末川徹 気象予報士
「よく晴れています。青空が広がっています。広島・三原市の佛通寺にやってきました。きょうのテーマは、写真の撮り方。その道のプロにお話を聞いていきたいと思います。いらっしゃいました。川西さん、よろしくお願いします」
川西紀子さんです。
広島県観光連盟のSNS公式アカウント「ミタイケンひろしま」の制作などに関わるほか、広島の魅力を広く発信しようと連盟主催のSNS講座で講師を務めています。
まず、この参道沿いを散策です。
末川徹 気象予報士
「けっこう赤みがかっていますね。しっかり太陽も見えていて…。この太陽の光を利用して写真を撮ると…」
1枚目の写真、どうでしょうか。はたして評価は?
HITひろしま観光大使 川西紀子さん
「うーん。40点で」
― 低いですね。半分も行っていないですね。
この写真だと、どこでも撮れる紅葉で、お寺周辺ならではの雰囲気が伝わらないということ。
HITひろしま観光大使 川西紀子さん
「スマートフォンを逆さにします。ここ(地面)に緑がちょっとあるので、この緑を入れる感じで撮ってみようかと思います。どうでしょう」
― ええー。同じ場所ですよね。全然、違う。
1つめのポイント。高さを表現するには、「逆さスマホ」。
見上げるようなアングルで写真を撮ることで被写体に立体感が生まれました。
続いては、お寺の境内にやってきました。
HITひろしま観光大使 川西紀子さん
― こちらの木は、赤い葉っぱがかなり目立ちますね。
「そうですね。ただ、まだ、ちょっと、これだけを撮るといまいちかなというところ。1回、ちょっと撮ってみましょうか」
― 背景にお寺があって、それとからめて撮ってみるってことですね。
ここで新たなポイントとは?
HITひろしま観光大使 川西紀子さん
「2つめは、ずばり寂しいときはモノに潜らせる」
「葉っぱに潜らせて写真を撮るというのは、モミジのときにはよく使っています。葉っぱのにぎやかな部分をしっかり写して、モミジのフレームができるかなと思っています」
3つめは、プラスアルファ。スマホの最新機能を駆使する。
横にスライドして使うパノラマ機能を縦に持ち上げるようにしてスライドさせます。
HITひろしま観光大使 川西紀子さん
「両サイドにビルなど高いモノがあるとか、階段など奥行きがあるとか、歪んで見えるので、いわゆる魚眼レンズみたいな雰囲気の画が撮りやすくなるというイメージです」
誰しも一度は写真に収めたくなる紅葉―。ぜひ、みなさん、ひと工夫してみてはいかがでしょうか。