「客が離れないように」パチンコ台のくぎ広げた疑い、経営会社の社長ら書類送検 京都府警

押収したパチンコ台と、店側がくぎの調整に使っていた器具や、調整度合いを指示するために作成していた表

 京都府警生活保安課と南署は9日、風営法違反(無承認変更)の疑いで、京都市右京区のパチンコ店経営会社「ナカサン」と社長(44)、店長(50)、副店長(38)の男性3人を書類送検した。

 書類送検容疑は5月29日と31日、南区のパチンコ店で、府公安委員会の承認を受けずに、店内のパチンコ台2台のくぎの間隔を広げる改造をした疑い。

 南署によると、社長は以前から不正に台を改造していたと述べ、「客が離れないようにしつつ、店の利益も出るように調整していた」と話しているという。

 風営法は、客の射幸心をあおらないよう、公安委の承認なくパチンコ台の形状変更をすることを禁じている。

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