温暖化対策 世界に誓う 県内初、串間市が署名

世界気候エネルギー首長誓約に署名した島田俊光市長(左)と杉山範子事務局長

 串間市は4日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成へ地域から貢献することを世界に誓う「世界気候エネルギー首長誓約」に署名した。市によると、県内の自治体では初めて。
 同誓約は各自治体の首長が、エネルギーの地産地消や2030年の温室効果ガス排出削減を国の目標以上を目指すことなどを誓う取り組み。2008年に欧州連合(EU)で始まり、今年10月現在で世界約1万2千の自治体が参加している。国内では18年から自治体が参加し始め、同日現在で26都道府県の39市町村が誓約。自治体は誓約から2年以内に行動計画を策定し、実施状況を2年ごとに事務局に報告する。
 署名式は鹿児島県志布志市の志布志湾大黒リゾートホテルであり、島田俊光市長が署名。島田市長は「洋上風力発電や水素の活用なども検討している。本市のポテンシャルを生かした施策の展開を図りたい」、日本事務局長の杉山範子・名古屋大特任准教授は「持続可能な地域づくりに弾みを付けてもらえたら」と話していた。串間市は20年に「ゼロカーボンシティ」を宣言している。

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