被爆地からのメッセージ G7サミットへ 広島・長崎市長の思い

G7広島サミットまで200日を切りました。世界へ核廃絶を訴え続ける被爆地広島・長崎の両市長に思いを聞きました。

広島市・松井一実市長のメッセージ「心の中に平和の砦を」

松井市長「戦争は人の心から始まる心の中に平和の砦をつくることで戦争を無くしましょう」

サミットの開催地広島市の松井市長。メッセージと共に記したのは、国連で使われているという平和文化のシンボルマークです。

松井市長「手にも見えると同時にハトにも見えるんじゃないでしょうか。多くの人が手を挙げて世界中の平和を支えていく、あらためてハトに見える手の重要性を今痛感しています」

被爆77年の今年、ロシアが核兵器の使用をちらつかせあらためて核の脅威が現実的なものになりました。

初めて被爆地で開かれるG7サミット。国際情勢の緊張が高まりを見せるなか平和への一歩に期待を寄せます。

松井市長「争いをすること自体を1度冷静に見て、ひとりひとりが心の中に平和のための砦をつくる自分たち自身 個々の日常生活の中でそういうことを目指しましょうとしっかり伝えていきたい。これが広島のミッション使命だと思っています」

核廃絶と平和を願う思いは長崎も同じです。

長崎市・田上富久市長のメッセージ「長崎を最後の被爆地に」

田上市長「核兵器が使われるかもしれないという危機感が世界中に広がっています。広島と長崎に原爆が落とされて、もし3つめの被爆都市が生まれたら長崎は最後ではなくなってしまいます。その3つめの被爆都市をつくってはならないというのがこの言葉に込められた1番の思いです」

両市長は6月にオーストリアで開かれた核兵器禁止条約の締約国会議へ出席しました。

国内外で続く核廃絶への訴えが、サミットの開催で前進するよう願っています。

松井一実市長「被爆の実相を見てもらえればたぶん実感していただける。被爆者の思いを聞いてもらえれば平和がどれだけ大切か、そのためにしっかりとした議論をし解決策を見出していただける未来へ向けて希望がある夢があるみんなが晴れ晴れしい気持ちになる。そういう解決策を見出していただくことをお願いしたい」

田上富久市長「核兵器を無くすしか現実的な最終的な方法はないんだと。核兵器は人類にとって不要だと感じてもらい、実現するためにどうしたらいいのかを政治的リーダーの責任として考えてもらうそういう機会になれば素晴らしい機会になると思います」

© 広島ホームテレビ