学校給食にも価格高騰の影響が…「子どもたちに魅力ある給食を」 広島

円安などのため私たちに生活に関わる様々なものが値上がりする中、その影響は子どもたちの学校給食にも及んでいます。

「いただきます」

安佐北区の市立落合小学校。この日の給食の献立はおでんと酢の物です。

5年生「おでんがとてもおいしくてすごく元気になれました」

「ぼくたちのために栄養がある給食を作ってくださってるので感謝を伝えたいです」

いまこの学校給食にも価格高騰の波が押し寄せているんです。

落合小学校 栄養教諭 岡田和香奈さん「給食費としては(1食あたり)250円を保護者の方たちから負担をしていただいています。その中にはご飯やパンの主食や牛乳の価格も入っているのでおかず・副菜に使える金額としては130円ぐらいをおかずとして使える計算になっています」

年々米や牛乳が少しずつ値上がりしているためおかずに使える金額も減っているということです。

それに加え様々な食材価格が高騰しているため、予算にあわせて栄養を損なわないように量や使う食品を選ぶなど努力を続けています。

特別に給食の調理風景を撮影してもらいました。落合小学校では教職員含め約370人分の給食を調理します。

落合小学校 栄養教諭 岡田和香奈さん「量を減らした牛肉です。本当はもう少したくさん入れたかったところです」

おでんに入れる牛肉の量を減らし、代わりにさつま揚げを入れることで食べ応えと栄養をサポートします。さらに…

「きゅうりの代わり入れた茎わかめを冷ましています」

酢の物には高騰しているきゅうりを使わずに代わりに茎わかめを入れました。

しかしそれでも予算を越えてしまうこともあり、デザートや果物などをつけられない日もあるということです。

落合小学校 栄養教諭 岡田和香奈さん「魅力のある給食であることが大事かなと思うので、少しでも魅力ある給食だと子どもたちに思ってもらえるように努力していかないといけないなと思っています」

広島市教育委員会によりますと現在給食費を値上げする予定はないということですが、来年度については物価や政府の対策を見極めて値上げなどの判断をするということです。

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