水戸で全国納豆鑑評会 「鎌倉小粒」が日本一 7年ぶり茨城で開催

糸引きや味わいなどを評価する審査員たち=水戸市大工町のホテル・ザ・ウエストヒルズ・水戸

日本一の納豆を決める「全国納豆鑑評会」が9日、水戸市内のホテルで開かれ、鎌倉山納豆野呂食品(神奈川県鎌倉市)の「鎌倉小粒」が最優秀賞(農林水産大臣賞)を受賞した。茨城県は茨城大会特別賞で2商品が入賞した。鑑評会はコロナ禍で3年ぶりの開催。水戸市で開かれたのは2015年以来7年ぶり3度目となった。

鑑評会は全国納豆協同組合連合会が主催。納豆の品質向上を目的に始まり、今回で26回目。22都道府県の72社が計185点(茨城県内24点)を出品。農水省や米国大使館、県、研究者などの審査員15人が、ずらりと並んだ納豆を一つ一つ手に取り、糸引き具合や色、味を確かめ、入賞21点を決めた。納豆の妖精「ねば~る君」も駆け付けた。

審査は市販の商品が対象。納豆の大きさや産地別で4部門を設け、受賞者は今後5年間、包装に受賞を記載できる。最優秀賞の野呂剛弘社長は「一度は取りたい特別な賞。社員、仲間の後押しがあって取れた。感謝したい」と話した。

茨城県からは、特別賞(水戸市長賞)の「小粒・極小粒」「大粒・中粒」の両部門でそれぞれ水戸納豆製造(同市)の「四代目カラシ」「雪あかり」が入賞した。同社の高星大輔社長は「高いレベルの中、ダブルで入賞できうれしい。今後は日本一を目指したい」と意気込んでいた。

特別賞の大粒・中粒部門と小粒・極小粒部門の両部門を受賞した水戸納豆製造の商品

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