「レアだぁ」「茶と青緑のコントラストがすごい」442年ぶりの“神秘的天体ショー”皆既月食×惑星食に静岡県民も興奮

皆既月食と惑星食が同時に起きたのは、実に442年ぶりという11月8日夜の天体ショー。静岡県内各地で観察会が開かれ、神秘的な光景に多くの人が目を奪われました。

8日夜は、7時すぎに月が地球の影に完全に隠れる「皆既食」の状態となりました。静岡県伊東市の海岸では、満月が赤黒く染まりました。

<観察会の参加者>

「わぁ、すげえ」

浜松市天文台(浜松市南区)では観測会が開かれ、家族連れなどおよそ30人が集まりました。用意していた予約枠はあっという間に埋まったといいます。

<観察会の参加者>

「さっきより赤くなっていて、不思議な感じがしました。レアだなと思ってうれしいです」

<ディスカバリーパーク焼津 天文科学館職員>

「望遠鏡を天王星に向けたいと思います」

焼津市の科学館は、静岡県内で最も大きい望遠鏡で天体ショーを動画配信しました。青白く光るのは天王星。442年ぶりとなる皆既月食と同時に起こる惑星食を狙います。

<担当職員>

「入っていく感じがしますね…入り始めた!」

午後8時37分、天王星が皆既月食中の月の裏側に隠れる天王星食をとらえました。

<ディスカバリーパーク焼津 天文科学館 松永歩さん>

「天王星がどんどん月に入っていく様子を捉えることができてよかったです。これを機会に星空の世界に興味をもってもらえたらうれしいです」

浜松市天文台の屋上から望遠鏡をのぞいて観察した人は…。

<浜松市天文台 事業協力者の会 次廣章さん>

「月の茶色と天王星の青緑の対比、コントラストがすごいよかったですね。私も高校生の時くらいから長く星を見てきてましたけど、こんなの初めてですから、非常にラッキーでしたね」

442年ぶりの天体ショーが終わり、天王星が再び月から姿を見せると会場から歓声が上がりました。皆既月食の始まりからおよそ3時間。多くの県民が心を奪われました。

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