「副反応が1番怖いが…」「家族でしっかり議論して」生後6か月~4歳対象の新型コロナワクチン接種 静岡県内でも始まる

新型コロナウイルスの静岡県内の感染者数が増加しています。「第8波に入りかけた」という専門家の声もあるなか、県内では生後6か月から4歳の乳幼児を対象にしたワクチン接種が始まりました。

静岡県内でも始まった生後6か月から4歳までの乳幼児を対象とした新型コロナワクチン接種。湖西市では、10月31日から接種券を順次発送していて、11月9日、市立湖西病院で接種が始まりました。この病院では、毎週水曜日に乳幼児10人程度の接種を予定しています。

<母親>

「小さい子の死亡率が高いということで、少しでも軽減できればと思って早めに打ちました」

8日、静岡県内で報告された新型コロナウイルスの新たな感染者は2384人。このうち、浜松市が619人、静岡市が524人です。死者は3人で、浜松市では基礎疾患のない高齢女性1人の死亡が報告されています。1日あたりの新規感染者数は先週水曜日(11月2日:1957人)より427人多く、12日連続で前の週を上回りました。

全国的に第8波に入る可能性があり、急激な増加を懸念する専門家の声もあります。感染が拡大するなか、乳幼児の親からは不安はあるものの、予防効果を期待する声が聞かれました。

<母親>

「最初不安はあったが、重症化するよりは、と思って打ちました。副反応が1番怖かったので不安でしたが、接種できたことで安心しています」

<市立湖西病院診療部 中島信一医師>

「3回接種で70数%の予防効果があるワクチンですので、しっかり打っていただければ、それなりに予防できると思います。家族でしっかり議論していただいて、接種するしないを決めていただければよいかなと思います。子どもに関しては『(副反応の)熱が大変だった』という報告はなかった印象です」

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