メタバースで「ダイエット」 栄養士の遠隔教育にも活用

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メタバース(コンピューター内の3次元の仮想空間)が、美容や医療などの分野にも広がってきた。

美容皮膚科さくらクリニック(東京都港区)は、メタバース内にダイエットの相談窓口を立ち上げた。ダイエットのメタバースクリニックの開院は、日本で初めての試みという。

京都栄養医療専門学校(京都市)は、栄養士や管理栄養士分野で、メタバースを用いた遠隔授業の実証研究に乗り出した。遠隔教育モデルを構築したうえで、新たな教材開発を進め、学生だけでなく、社会人を対象にした遠隔教育システムの確立を目指す計画だ。

メタバースは物販店などの商業利用が先行しているが、今後は医療や教育をはじめ幅広い分野での活用が見込めそうだ。

職業教育にイノベーション

京都栄養医療専門学校は、2年間かけ給食関連の実習施設や企業内給食関連施設をメタバース化し、学生の給食施設に対する理解度を深め、主体的に実習に取り組める環境を整える考えだ。

2023年2月までに京都栄養医療専門学校の給食施設をメタバース化し、給食施設の機器類のレイアウトを360度の視点から見ることができるようにし、2023年度は本格的な実証研究に向けたプレ実証などに取り組む。

同専門学校では、対面を前提としている栄養士や管理栄養士分野の職業教育に、メタバースを活用した遠隔教育モデルを開発することで「職業教育にイノベーションを起こす」としている。

メタバースを巡っては、三菱UFJ銀行(東京都千代田区)、損害保険ジャパン(東京都新宿区)、ANA NEO(東京都中央区)の3社が、メタバース空間での新たな金融サービスの提供に向けて協業することで基本合意するなど、広がりを見せている。

文:M&A Online編集部

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