環境にやさしい電動バイクの普及目指し…課題「航続距離」の改善に向け、東京都がバッテリーシェアリング開始

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「FLAG NEWS」のコーナーでは、東京都が開始した“バッテリーシェアリング”について取り上げました。

◆電動バイクのバッテリーを気軽に交換「バッテリーシェアリング」

二酸化炭素を排出しない電動バイクを積極的に活用してもらおうと、東京都新宿区でバッテリーの交換ができる取り組み「バッテリーシェアリング」が始まりました。設備内には充電されたバッテリーが並び、充電器を持っていない利用者も1ヵ月約5,000円でバッテリーの交換ができます。

東京都は、2035年までに都内で新たに販売されるバイクを、100%ガソリンを使わないものにする目標を掲げており、今後もバイクのバッテリーシェア設備を拡大していく方針です。

◆「バッテリーシェアリング」の推進はメリット大

このニュースに関し、株式会社ABABA代表の久保駿貴さんが解説。まず、東京都が推進する電動バイクには大きな課題があり、それは「航続距離が短いこと」と指摘。しかも、航続距離を延ばそうとバッテリーを大きくしようにも、車体が重くなってしまい距離が延びないため、航続距離の改善に苦労していると言います。

小池都知事が掲げる「2035年までに都内で新たに販売されるバイクを、100%ガソリンを使わないものにする」という目標について、久保さんは「これができれば、東京はめちゃくちゃ注目される都市になる」と力を込めます。

なぜなら、久保さんが調べたところでは、世界のEV(電気自動車)化の割合は2030年で約20%と予想されているから。もしも目標が達成できた場合、排出ガス問題だけでなく、騒音問題も解消できるなどメリットは大きいとし、「環境にやさしいということは強みでもあると思うので、(東京都でも)どんどん進んでいけば」と熱望します。

小池都知事が掲げる高い目標を実現するためにはどうするべきか。インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは、「何を第一優先にして街づくりをするかを決めることは重要」と提言。

そして、その基準として「今はどうしても車やバイクなど経済合理的なものを選びがちだけど、実は自転車や徒歩などを選ぶほうが、経済的にも環境的にも生活的にも良いといったことも言われてきていると思うので、そうした本当に人々の質が良くなるためには何が必要かという議論から始まるといい」と主張します。

最後に久保さんは「(環境に良いものを)購入する際には補助金などが出ていたりするので、そうしたことを活用すれば普及も進むと思う」と訴えていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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