天王星、赤い月に「潜入」 皆既月食と惑星食の共演 佐世保の松本さん撮影

赤銅色の月に隠れる天王星(松本さん提供、写真3枚を合成、数字は撮影時間)

 月が地球の影に入る「皆既月食」と、天王星が月に隠れる「天王星食」が同時に全国で観測された8日夜、県天文協会長の松本直弥さん(70)は佐世保市星和台町の自宅天文台から、その瞬間を捉えた。
 反射望遠鏡と一眼レフカメラを使い、午後6時ごろから同10時ごろまで撮影した。天王星は同8時20分、太陽から届くわずかな光で赤銅色になった月の裏に入り込む「潜入」を始め、同9時15分に再び姿を現したという。
 皆既月食と惑星食の共演は約442年ぶり。松本さんは「惑星食も数回しか見たことがない。天気が良く、珍しい現象をきれいに見られて良かった」と話した。


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