津山署は、詐欺の未然防止や行方不明者の発見に貢献した市民らに感謝状を贈った。
手数料名目で現金を振り込ませようとした詐欺を防いだのは、トマト銀行津山支店(津山市坪井町)と行員小田明日香さん(37)。小田さんは10月、現金自動預払機(ATM)の振り込み方法を尋ねた60代男性が「外国の資産家から融資を受けるのに手数料が必要と言われた」と答えたため不審に思い、男性を説得して思いとどまらせた。
市内で行方不明の70代女性の発見につながる情報を提供したのは、会社員福田拓哉さん(34)=同市。同月、紫保井のため池で釣りをしていた時に茂みに入っていく女性を見かけ、同署に通報した。
2日に同署で光本博一署長が小田さんと黒田吾一支店長(54)、福田さんに感謝状を贈呈。小田さんは「話を聞くうちに詐欺に間違いないと思った。大切な財産を守ることができた」、福田さんは「釣りの際は周りにいる人へのあいさつを心がけている。女性が無事に見つかってよかった」と話した。