一時は年商200億円を誇っていた(株)セントラルシティ[兵庫]が破産

※画像は実際の企業と関係はありません

 (株)セントラルシティ(TSR企業コード:576524271、法人番号:5010001143858、神戸市中央区加納町3-1-26、設立1958(昭和33)年5月、資本金9000万円、阪本晃社長)は10月31日、神戸地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には矢形幸之助弁護士(矢形法律事務所、同市中央区元町通6-1-6、電話078-360-1222)が選任された。
 負債総額は約55億円。

 神戸市内を主な営業エリアとする不動産業者。オフィスビルやマンションなどを取得し、リノベーションによる不動産価値の向上や土地の有効活用を提案していた。
 近年は神戸市内でビジネスホテルを経営するほか、大阪や京都、東京にも拠点を開設し、2019年5月期は売上高約196億1900万円を計上していた。しかし、既往からの借入負担が収益を圧迫し、窮屈な資金運営を余儀なくされていたことなどから、所有する収益物件の売却を進めていた。
 こうしたなか、2020年以降は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響もあり、事業計画に狂いが生じ、2021年9月に事業を停止していた。

© 株式会社東京商工リサーチ