ワクチン接種直後死亡例、適切な処置とられなかったか 地元医師会が調査決定

 愛知県愛西市で行われた新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、40代女性が接種直後に急変し死亡した件で、女性急変時に適切な処置が取られていなかった可能性があることが分かった。愛知県医師会は医療事故に関する委員会で調査することを決めた。

アナフィラキシーショックの対応処置とられず?

 5日午前、愛知県愛西市内の集団接種会場で、「BA.5」対応の新型コロナウイルスワクチン接種を受けた40代女性が接種直後に体調が急変し亡くなったが、関係者の話によると、会場で症状が出た際、何の処置もとられずその場で心肺停止になっていたという。接種直後に発症したこと、急性症状であることからアナフィラキシーショックである可能性が高いが、ガイドラインで定めているアドレナリン注射などの措置がとられなかった可能性がある。

 愛知県医師会はこの事案が医療事故にあたる可能性が高いとして、重大事案として検証委員会で調査することを決めた。

© 合同会社ソシオタンク