ショーン・ペン、ゼレンスキー大統領にオスカー像を譲渡 ためらう大統領に「戦いに向けて強くなれる」

俳優ショーン・ペン(62)が、ウクライナのゼレンスキー大統領にオスカー像を渡した。2004年に『ミスティック・リバー』、2009年に『ミルク』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したショーンは、首都キーウでゼレンスキー大統領と会見。ウクライナの大統領と国民へ自身の像1体を贈呈することを申し出た。

しかし、ゼレンスキー大統領が受け取るのを躊躇(ちゅうちょ)したため、ショーンは「ただのシンボル的なものだけど、これがここにあると思えば、僕は気分が良くなるし、戦いに向けて強くなれると思う」「勝利したらマリブに持ってきてください。ここに僕の一部があると思うと、気持ちが晴れるんです」と、 ゼレンスキー大統領のテレグラム・チャンネルに投稿されたビデオで語った。

この像は現在進行中のロシアとの戦争が終わるまで同国に残ることになり、お返しに、ゼレンスキー大統領は「私からではなく、ウクライナからです」とショーンに功労勲章を授与。それに対しショーンは「僕の人生の中で、すべての誇りが宿る場所は、世界に3つある。娘の生まれた場所、息子の生まれた場所、そしてここです」と答えた。

今年3月にショーンは、映画芸術科学アカデミーに対し、俳優から政治家に転身したゼレンスキー大統領に戦争で荒廃した自国にスポットライトをあてる機会を与えるよう、アカデミー賞の授賞式にゼレンスキー大統領を招待することを呼び掛け、そうでならない場合、「オスカー像を溶かすよ」と発言していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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