
自動車大手7社の2022年9月中間連結決算が10日、出そろった。記録的な円安が追い風となり、全社が増収だった。ただ、原材料価格の高騰を受けてトヨタ自動車とホンダ、日産自動車の3社が減益だった。半導体不足で減産を迫られ、販売が苦戦する企業も多く、スズキを除く6社が23年3月期の販売台数の見通しを引き下げた。
10日に発表したマツダの売上高は前年同期比9.8%増の1兆6425億円、純利益は約3.6倍の858億円だった。マツダは国内生産の約8割を輸出しており、円安の恩恵を受けやすい。
23年3月期の業績予想は、円安効果が続くとみて全社が売上高を上方修正した。