特別支援学校でスクールバスに児童取り残し 保護者説明会参加者「公表までなぜこんなに時間が?」 広島

広島市の市立広島特別支援学校で1日、児童1人がおよそ50分間、スクールバス内に置き去りにされていたことを受け、10日、保護者説明会が開かれたことが分かりました。

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広島市教委によりますと、今月1日の午前9時ごろ南区にある広島特別支援学校で、スクールバスからの降車時に同乗していた2人の介助員が、それぞれ相手が確認したものと思い込み、車内の児童の確認をしていなかったということです。

運転手は、2人の介助員が、確認をすませたと思い、車庫に向かったということです。

その後、学級担任が、乗車したはずの児童が教室にいないことに気付きました。

校内で児童を探し、バス会社に連絡するなどしたところ、午前9時50分、車庫に戻る途中の運転手が、児童が車内にいることを確認し、車庫到着後、保護したということです。

児童の健康状態に異常はなかったということです。

これを受け、学校では、10日午後4時から保護者説明会が開かれたということです。

説明会に参加した保護者の1人は、「きのうの午後7時に学校からメールが来て、説明会を開くと知った。急だったからなのかは分からないが、説明会に来ていた保護者は10人程度だった。オンラインでも見られる状況だった。事案の説明と再発防止などについて話があったが、学校長はただただ頭を下げていた。ことが起きたのは1日なのに、なんできのう連絡だったのかと聞いたが、学校長がただ『自分の責任です』と言うくらい。個人的には全く納得できていない明日からもバスに乗せるかは考えないといけない」と話していました。この保護者は、けさは子どもをスクールバスに乗せるのはやめたということです。

広島市教委は、スクールバス降車時の介助員などの指さし確認は、確認する範囲を申し合わせて明確に行い、児童・生徒が降車したことを確認したチェックリストを事務職員へ届けるなどして、教職員一丸となって再発防止に努めるとしています。

また、スクールバス運行会社に、バスが車庫に戻る前に、児童・生徒が全員降車していることの確認の徹底を改めて依頼するとしています。

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