「10増10減」案が衆院可決 神奈川は「2増」の20選挙区に

 衆院は10日の本会議で、小選挙区定数「10増10減」を反映した公選法改正案を可決した。神奈川県内は現行の18選挙区から2増して20選挙区となり、横浜市都筑区と川崎市宮前区が19区、相模原市南区と座間市が20区として加わる。参院審議を経て、今国会で成立する見通し。

 衆院「1票の格差」を是正するため、小選挙区制が始まって以来県内最大となる11の選挙区で分割区域を変更する。これまで横浜市(都筑区)、川崎市(中原区、宮前区)、相模原市(緑区、南区)、座間市の4市内で行政区分と選挙区が異なっていた「行政区分割」が解消される。

 改正案の新13区は新たに横浜市瀬谷区を編入する一方、海老名市が新16区、座間市が新設の20区に加わることで、従来の選挙区は3分割されることになる。

 このほか新5区は横浜市戸塚・泉区で編成。新7区は同市港北区のみとなり、新8区は同市緑・青葉区、新9区は川崎市多摩・麻生区、新10区は同市川崎・幸区にそれぞれ再編される。

 新14区は相模原市緑・中央区、愛川町、清川村で編成され、新15区は平塚・茅ケ崎市、大磯町、新16区は厚木・伊勢原・海老名市に変更される。

 新17区は小田原・秦野・南足柄市、中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原町、そして15区から加わる二宮町で編成される。新18区は川崎市中原・高津区になる。

 現行の1~4、6、11、12区の各選挙区は変更しない。

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