沖縄コロナ348人「増加傾向が明らか」 玉城知事、感染対策の徹底呼び掛け(11月11日朝)

 沖縄県は10日、新たに348人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。玉城デニー知事は同日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後に県庁で記者会見を開き「緩やかだが新規陽性者の増加傾向が明らかになっている」として、感染対策の徹底を呼び掛けた。
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 県内では、直近1週間の新規陽性者の前週比が1日から1倍を超えている。

 玉城知事は、県内の病床使用率は12.8%と低い水準を維持しているものの、感染者とともに入院患者が増えると医療逼迫(ひっぱく)につながると説明。冬場の忘年会シーズンには「大人数で長時間の会合はしないでほしい」と呼び掛けた。

 10日の年代別感染者は20代と40代がそれぞれ57人と最多で、続いて10代55人、50代44人、30代と10歳未満が43人などだった。

 入院患者は79人。圏域別の病床使用率は本島13.6%、宮古21.6%、八重山0%だった。

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