「地元主婦のレシピなので完璧」海の幸を活かした“Sea級グルメ”全国大会 静岡からは「沼津小判めし」が挑戦

「Sea級グルメ」を知っていますか。Sea級グルメとは、港町で水揚げされた水産物を使った料理のことで、11月12日から愛媛県で2022年のSea級グルメのNo1を決める全国大会が開かれます。この大会に、静岡県の沼津の海の幸を使った料理で挑む人たちがいます。

日本各地の港町が、地元で水揚げされた水産物や食材の魅力を活かした料理で競う、Sea級グルメの全国大会。その全国大会に、沼津港にあるまるが港食堂が作った「沼津小判めし」が挑みます。沼津名産のアジの干物と、沼津の底引き網漁で獲れる本エビが、ふんだんに使われています。

<まるが港食堂 坂詰敬裕さん>

Qこのエビはどんなエビなんですか?

「駿河湾の底引き網(漁)であがってくるエビで、甘エビにすごくよく似ていて、そのまま食べるとかなり甘くて、おいしいエビなんですよ。ここでしか獲れないエビなので」

「沼津小判めし」は、①小判型に固めたご飯②アジの干物③深海魚の本エビを使うことが条件。2022年7月に、沼津市内の7つの店が自慢のレシピで競い、沼津代表のSea級グルメが決定しました。飲食と水産業を手掛ける会社と沼津我入道漁協が連携してレシピを完成させました。沼津小判めしを作ってもらいました。

<沼津我入道漁協 松下雪子さん>

「調味してひじきを入れて、醤油とかお酒を入れた中に、こうやっていれて」

こんがりと焼き上げたアジの干物を、米と一緒に炊き上げます。沼津のお茶の粉末も入れて炊き上げています。そして、深海魚の本エビは。

<まるが港食堂 坂詰敬裕さん>

「調味料を全部いれます」

Q.何ですか?

「カレー粉と塩とパセリの粉ですね。細かく切った本エビを入れます」

本エビは、カレー味の炊きこみご飯に。殻も、フライパンで炒ってミキサーで細かくし、炊き込みご飯の上にかけていただきます。アジも本エビも、余すことなく使っているんです。

<試食した人は>

「うまい」

「おいしい。出汁がすごく出ていますね」

「おいしい。味付けがちょうどいいのと、食感がいい」

「ご飯がおこげみたいになっていておいしいです。お魚もふわふわ」

<まるが港食堂 坂詰敬裕さん>

「地元の主婦の方のレシピなので、完璧ですよ」

<沼津我入道漁協 松下雪子さん>

「アジの干物でも、こういう工夫次第でおいしく食べられるということで、みなさんにもぜひ利用したり考えてして作ってもらいたいという気持ちがあります」

沼津の新名物として期待が膨らむSea級グルメの「沼津小判めし」。全国の人たちに、沼津の海の幸のおいしさを伝えます。

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